須藤玲子

須藤玲子Reiko Sudo

テキスタイルデザイナー

プロフィール

茨城県石岡市生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル研究室助手を経て、株式会社「布」の設立に参加。英国UCA芸術大学より名誉修士号授与。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画のファブリック企画開発、鶴岡織物工業協同組合、2009年より株式会社アズのテキスタイルデザインに携わる。現在、株式会社良品計画アドバイザリーボード。毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID部門賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品は国内外で高い評価を得ており、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館等に永久保存されている。代表作にマンダリンオリエンタル東京、東京アメリカンクラブ、大分県立のアトリウム他のテキスタイルデザインがある。

デザインに対する想い

「消費社会への挑戦」
私がデザインするテキスタイルは人に最も近い素材です。毎日まとう服の素材として、また生活の身の廻りの素材として、最も人に寄り添う素材です。そして、どんな時代にあっても、どんな環境にあっても、人にとって必要不可欠な素材です。
テキスタイル素材を巡っては、人間が高分子(ポリマー)を発見してから100年あまり経ちます。その間、人は高性能素材と高機能素材の開発に多くの時間を費やしてきました。そして消費社会の熟成と共に、大量生産、使い捨てが当たり前の時代に至っています。そうした時代にあって、簡単に消費されるテキスタイルでは無く、人に感動を与えるテキスタイルをつくり続けたいと考えています。

代表作品

  • 1993|羽オーガンジー

  • 1994|錆染め

  • 2000|アマテ

  • 2002|かご細工

  • 2003|ティギー

  • 2004|布つなぎ

  • 2004|たなばた

  • 2006|きぬがさだけ

  • 2006|産毛

  • 2008|スイング・□

  • 2010|折り紙織