JAPAN DESIGN COMMITTEE

日本デザインコミッティーについて

ジャンルを超え、現在25名のデザイナー、建築家、批評家が集まりました。

「日本デザインコミッティーの発足理念」

美術とデザインと建築は、時代の良き形を追い求める人間活動の、互いに切り離せぬ構成要素である。 これらはしばしば、孤立した文化領域、互いに対立する活動と見なされ勝ちであるが、専門と分化は、人類文明のトータルな進歩を前提としてのみ是認されよう。
われわれは相互の無理解、先入見、専門家がおち入り勝ちの独断を排斥する。
建築家とデザイナーと美術家は、汎地球的な規模における人類文明のため、協力を重ねなければならない必要性を、改めてここに確認する。

勝見勝 創立メンバー/評論家

日本デザインコミッティーと松屋

日本デザインコミッティーの活動は、“松屋”の存在なくしては語ることはできません。
1950年代の前半、日本デザインコミッティーは、「グッドデザイン運動」を展開しようと、剣持勇、亀倉雄策、渡辺力等、15人の有志が集い、その具体的な活動の場と方法を探っていました。そんな最中、創始メンバーの一人、浜口隆一氏とその夫人・ミホ氏が、松屋銀座の七階で開催されたある展覧会に携わったのが契機となり、デザインコミッティーと松屋の関係の扉は開かれました。
これまで日本デザインコミッティーのメンバーたちは、「デザインの啓蒙」を旗印とし、さまざまな活動を行ってきましたが、「デザインコレクション」に象徴されるデザイン性に優れた商品を販売するという行為は、日本デザインコミッティーの活動の大きな柱の一つです。
さまざまな商品をデザイナーの視点で選定するのは、日本デザインコミッティーの役割であり、その選ばれた商品を多くのお客様に販売するのは、松屋という販売のプロにより行われています。日本デザインコミッティーは松屋と二人三脚で、この関係を強い絆で結んできました。そして、半世紀経過した今もこの関係は松屋の七階に息づいています。
「デザインコレクション」という場を一九五五年から今日に至るまで、提供し続ける松屋という存在に、我々日本デザインコミッティーは、敬意をはらわずにはいられないのです。

matsuya.com

グッドデザインへの情熱

発足のきっかけになったのは、世界的なデザインのフェスティバル、ミラノトリエンナーレでした。イタリアは日本を第10回トリエンナーレに正式に招請することを決定し、招請状が外務省に届けられました。当時、日本で海外との接点をもち交流を行う機関は、外務省の外郭団体、国際文化振興会(KBS)でしたが、その当時、産業工芸試験場の意匠部長として活躍していた剣持勇や評論家の勝見勝が、日本デザインをトリエンナーレに参加させたいという強い意向をKBSに対して示しました。この行動がきっかけとなり、KBSからの正式な要請を受け、トリエンナーレに参加することを目的とした、国際デザインコミッティーが発足することになったのです。この創設には、勝見勝、亀倉雄策、剣持勇、清家清、丹下健三、渡部力など、当時、日本のデザインの中心で活躍していた12名のデザイナー、建築家、評論家などがジャンルを超えて結集しました(他に顧問3名も在籍)。後に日本デザインコミッティーと改称した当団体は、1957年、ミラノトリエンナーレに正式参加を果たしました。さらに1960年には、世界26カ国のデザイン会議開催のために核となる働きをしました。以来、さまざまな国との文化交流を展覧会や会議などを通じて押し進めてきたのです。その50年に及ぶ歴史は、まさに日本のグッドデザインの歴史、といっても過言ではないかもしれません。

現在、拠点を東京銀座の松屋デパート内におき、デザインギャラリーでのさまざまな展覧会、コンペティション・デザインフォーラム公募展などを主催開催。さらに、デザインショップのさきがけとも言える「デザインコレクション」(開設当初は、「デザインコーナー」の名称で親しまれました。)を松屋と協力しながら1955年に開設し、多くの人々の賛同を得て今日に至っています。発足当時の理念である「デザインの啓蒙」を旗印に、ボランティア精神にのっとり集まった、さまざまなジャンルのデザイナーたちにより、この志の高い運動は続けられています。

理念

インターデザイン
グラフィック・プロダクト・インテリア・建築など、各分野の一線で仕事をしているデザイナーの集まりです。それぞれの分野だけでは解決できないような問題、あるいはそれをカバーするような、より一段大きなデザインの問題なども、ここではスムーズに話し合いが出来ますし、また実行に移される可能性も大いにあります。
インディペンデンス
どこからも、制約、圧力を受けない、自主独立のデザイングループです。
ボランティアシップ
私的な利益のためのグループではありません。いわば手弁当で<デザインのために>活動を続けてきました。
グローバル・アイ
国内のデザイン問題はもちろんのこと、発足当初の理念である海外との交流の輪を広げてきましたが、これからも重要な課題の一つになってゆくでしょう。

活動

デザインコレクション

日本デザインコミッティーのもっとも重要な活動の一つです。メンバーによってセレクトされた世界中の優れたデザイングッズを販売しています。デザインを生活に取り入れる具体例やヒントが溢れるショップです。デザイングッズだけメインに扱うショップとしては、日本では先駆的な存在として知られています。

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デザインギャラリー

世界中のさまざまなデザイナー、またさまざまなジャンルのデザインを紹介する目的で、1964年に松屋銀座7階に開設されたデザインのためのギャラリーです。600回を超えるデザインギャラリーでの展覧会(2007年で640回)は、デザインのギャラリーとしては世界中でも、もっとも歴史のあるギャラリーだと思われます。企画から運営に至るまでメンバーの手により行われており、バラエティー豊かな展覧会は毎回多くの人びとの関心を集めています。

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デザインフォーラム公募展

1979年から1999年まで、ビエンナーレ形式で開催されてきたさまざまなジャンルのデザインを一般公募するコンペティションです。学生や若手のデザイナーたちの登竜門的な役割を果たしてきたコンペですが、最近その役目を見直すため、現在休止しています。復活するデザインフォーラム公募展は装いも新たなコンセプトで、開催する予定です。

※ 1979年以前にも公募展が開催されていますが、不定期での開催。一時は国内のデザインをテーマにした企画を「デザインフォーラム」と呼称していた経緯もあります。1979年〜1999年の間は奇数年の秋、開催されました。

企画展

その時々の時代の流れを考慮して、さまざまなテーマを設定し開催する展覧会です。デザインフォーラム公募展は奇数年の開催でしたが、企画展は偶数年の秋に開催するものです。1996年「デザイナー×地場産業—地域から世界へ」、1998年「文化遺産ポスター展」(共催:日本グラフィックデザイナー協会)、2000年「VIVA20C—二十世紀の物質と映像のデザイン展」、21世紀に入ってからは、2002年「デザインの原形」、2004年「時代のアイコン」、2006年「Design with Respect—心から尊敬するデザイン」が企画開催されています。