小泉誠

小泉誠Makoto Koizumi

家具デザイナー

プロフィール

1960年東京生まれ。デザイナー原兆英と原成光に師事。1990年Koizumi Studio設立。2003年にデザインを伝える場として「こいずみ道具店」を開設。建築から箸置きまで生活に関わる全てのデザインを手がけ、現在は日本全国のものづくりの現場を駆け回り地域との恊働を続けている。2015年には「一般社団法人わざわ座」を立ち上げ、手仕事の復権を目指す活動を開始。武蔵野美術大学名誉教授。2012年毎日デザイン賞受賞。2015年日本クラフト展大賞。

デザインに対する想い

「木」という素材に関ることが多く、古道具屋などでも飴色に変わり角が丸みをおびた木の道具をみつけてはワクワクとしています。最近はプラスチック系の素材にも関り、あらためて素材の持つ時間を感じています。プラスチックの素になる石油は何億年もかけて素材になり、それを加工するためのエネルギーは生半可なものではなく、その後は長い時間を耐え抜く道具となります。かたや「木」は100年もすれば立派な素材となり、つくる手間も人手でじっくりと関っていけます。その後は手を掛けないと長持ちはしませんが、木の時間と人の時間の関係が程良いようです。適材適所をもじり適時適所とすると、その時間に適した素材を選び、その時間に適した流通をきちんと考えていく事が、今大切なことだと感じています。

代表作品

  • T+M|Photo: 梶原敏英

  • Yawn house|Photo: 梶原敏英

  • こいずみ道具店|Photo: Nacasa & Partners

  • 福沢コミュ|Photo: Nacasa & Partners

  • ORI|Photo: 梶原敏英

  • kaicoケトル

  • ENTOO|Photo: 篠原裕幸

  • kehai|Photo: 篠原裕幸

  • 漆のマグカップ|Photo: 篠原裕幸