伊藤隆道

伊藤隆道Takamichi Ito

造形家

プロフィール

1939年札幌市生まれ。東京芸術大学卒業。同年から資生堂ショウウインドデザインを手掛ける。毎日産業デザイン賞やADC金賞など多数受賞。大阪万博、沖縄海洋博、つくば科学博などに参加。都市や建築空間などで展示デザイン、照明デザインや環境デザインなど幅広いジャンルで活躍、とくに日本で初のイルミネーションや照明、光の造形などの光の作品が多い。一方で国内外の野外彫刻展に出品(動く彫刻)で幾つかの大賞はじめ多数の賞を受賞。国内外に多数の環境造形作品を制作、設置している。公共空間におけるキネテックアートを確立する。1993年から東京芸術大学デザイン科で教鞭をとり、教育、研究にも力を注ぐ。奏楽堂での音楽学部との共同研究として多くのオペラ、邦楽舞台などを手掛ける。最近は中国などアジアでの活動が加わり、上海、桂林などで個展開催や作品展開がある。現在、東京芸術大学名誉教授、環境芸術学会名誉会長。

デザインに対する想い

時代と共に同じ言葉でもその意味や内容が微妙に変化する。私にとって「デザイン」という言葉との出会いは1960年頃であり、その言葉に含まれている意味に感動し、いまだにその当時の意味のままの「デザイン」という言葉をつかっている。当時のデザインの多くが北欧からのものであり、その心やさしい「デザイン」がわたしのデザインの根底にいまだに漂っている。しかし、デジタルや環境問題など今日のデザインがかかわらなければ問題が多くなってきている。しかし、いつまでも私なりの「デザイン」を修正することなくつかい続けるほうが正しいような気がする。

代表作品

  • 2005|String|オリナスタワー

  • 1969|回転する16本の曲がった棒|彫刻の森美術館

  • 2005|ひかり・空に舞う|桂林/中国

  • 1990|風の水面|洞爺湖ぐるっと彫刻公園

  • 2006|流れる・ひかり|ピエモンテ国際彫刻展/トリノ

  • 1978|回転螺旋・1月|北海道立近代美術館