北川原温

北川原温Atsushi Kitagawara

建築家

プロフィール

1951年長野県出身。詩や音楽をモチーフにした個性的な設計で知られている。公共・民間の多くのプロジェクトを手掛け、2015年ミラノ万博日本館(120カ国以上が参加、日本館が史上初の金賞受賞)の建築プロデューサーを務めた。パリ・オペラ座など世界各地で上演されたモダンバレエONE OF A KINDの舞台デザイン、グッドデザイン賞金賞を受賞した山梨県の工業団地アリアの都市計画とランドスケープデザイン、バーゼル・ワールドのミキモト・パヴィリオンのデザインなど創作の領域は多岐に渡っている。
2019年3月まで母校の東京藝術大学で教鞭を執り、学生達と協働し「劇場型都市計画」や「上野の杜 芸術文化都市構想」などの研究に従事した。
日本建築学会賞、村野藤吾賞、日本建築大賞、米国建築家協会ジャパンデザイン賞、アルカシア建築賞ゴールドメダル、ケネス・F・ブラウン環太平洋建築文化大賞、イタリアIA賞金賞等を受賞。2010年には日本藝術院賞を受賞。模型やドローイングなど27点がパリのポンピドゥーセンター(仏国立近代美術館)に収蔵されている。
北川原温建築都市研究所主宰。東京藝術大学名誉教授。

デザインに対する想い

私の仕事は私たちの周りの空間や環境のあり方や姿をデザインすることですが、時には目に見えないもの、つまりプログラムや戦略をデザインすることもあります。
目に見えないものの力は予想以上に大きなものです。もちろん目に見えるもの、実体がもつ形の力も大切です。実体としての空間や環境に魅力がなければどんなにプログラムが面白くても人は感動しません。逆に実体が想像力を喚起するような力を持っていれば思いがけないプログラムや使い方を示唆するでしょう。
情報化がどんなに進んでも私たちの身体も周りの空間も消えてなくなることがない以上、やはり実体の魅力を追求する仕事は続くのかもしれません。

代表作品

  • 2007|キース ヘリング美術館 キーフォレスト871228

  • 2007|キース ヘリング美術館 キーフォレスト871228