この度、日本デザインコミッティーでは、第792回ザインギャラリー1953企画展として、「Baskets 藤城成貴」を開催いたします。
海外の有名ブランドから作品を発表し、国内外で活躍するプロダクトデザイナー藤城成貴氏。近年は長野県御代田町に拠点を移しながら、作品をつくり発信を続けています。
本企画展では、藤城氏が“Basket”というプロダクトと出会い、紡いできた軌跡とともに、独創的な26点の作品をご覧いただきます。インスタグラムのデザインプロジェクト「BASKET CLUB」で発表した作品など、これらの作品は、日常生活の中での実際の使用を想定しながらも、アートピースとしての存在感を放ちます。藤城氏の遊び心が盛り込まれた魅力的な作品のたたずまいと、使用される素材の多様性に驚かされることでしょう。
展覧会担当 鈴木元からのメッセージ
藤城さんの作るバスケットは魅力的だ。ここに展示されているバスケットの多くは、ホームセンターで誰もが簡単に手に入れることができる素材を用いて作られている。ビニールシートや結束バンドなど見慣れた素材の知らない表情に引き込まれる。デザインのようで工芸のようでもあり、奇抜なようで、ごく普通の生活道具のようにも見える。子供のような好奇心で素材と向き合い、没頭と偶然に導かれた形は歌うように瑞々しい。
展覧会概略
- タイトル:第792回デザインギャラリー1953企画展「Baskets 藤城成貴」
- 会期:2025年2月19日(水)— 4月14日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協力:一般社団法人ジャパンクリエイティブ、株式会社エクシィズ
- 展覧会担当:鈴木元
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
藤城成貴 略歴
株式会社イデーのデザイナーを経て、2005 年に自身のスタジオ「shigeki fujishiro design」を設立。インテリアプロダクトを主軸に活動を行なっている。エルメス、アディダス、カンペール、有田焼の「2016/」ブランドとのコラボレーションをする一方、自身でプロダクトの企画、生産、販売まで行なっている。近年はデンマークのテキスタイルブランド KVADRAT 社による「Knit!」や多治見の焼き物プロジェクト「MINO SOIL」、香川県の庵治石を使った「AJI project」といったプロジェクトに参加している。