この度、日本デザインコミッティーでは、第723回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「伝統の未来|04|建築『風呂の中のモダン』」を開催いたします。
日本デザインコミッティーは、60年に亘る活動の中で、さまざまなデザインにフォーカスし、展覧会や生活のための商品を通して、良いデザインとは何なのか、という課題を追求し続けてまいりました。日本の文化の本質を探ることも活動の一環であり、機会があるごとに伝えてまいりました。日本の文化や観光が外国人に多く賛同されるようになった今、私どもの継続してきた活動はさらに重要性を増したように思われます。
2016年秋、松屋銀座8階のイベントスクエアにおきまして、日本の文化の実力や可能性を探る展覧会企画「伝統の未来」を展開いたします。それに伴い、7階のデザインギャラリー1953におきましても日本の優れたデザインや伝統、文化、産業などをテーマにする展覧会企画を連続して展開いたします。
その第4回目の企画展として、建築家・隈研吾が日本の建築をテーマに「風呂の中のモダン」と称し、展覧会を企画いたしました。
この展覧会企画は、日本建築の巨匠、堀口捨己、吉田五十八、村野藤吾、この3人の風呂に対する考え方を考察するものです。建築模型、写真、隈研吾が綴るテキストなどで構成された本展をご高覧ください。
展覧会企画 隈研吾からのメッセージ
風呂の中にこそモダンが隠されていた。和の巨匠3人が設計した風呂は驚くほどモダンであった。おそらく裸の身体を前にしては「和」などと、かっこをつけてはいられなかったのであろう。
裸の、無防備な身体を前にした時、和の巨匠たちの中に隠されていたモダニストが顔を出したのである。
展覧会概略
- タイトル:第723回デザインギャラリー1953企画展
「伝統の未来|04|建築 『風呂の中のモダン』」 - 会期:2016年3月23日(水)〜4月18日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会企画:隈研吾
第54回デザインサロントーク
- 日時:4月17日(日)午後4時〜5時
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 出演:原研哉(グラフィックデザイナー)、隈研吾(建築家)
- 参加費:無料
- 申し込み:不要
- 定員:着席可能20名程度