石元泰博氏は、青春時代をアメリカで過ごし、バウハウスの流れを組むシカゴ・インスティテュート・オブ・デザインを卒業。その後、アメリカを被写体に、「シカゴ・シカゴ」、「ある日ある所」など透徹した描写力で捉えた作品を多く発表されました。1950年代、日本に帰国後は、本展のテーマである桂離宮、また伊勢神宮などを撮影し、世界の石元としての礎を築かれました。その偉業ゆえに文化功労者としての評価を得て今日に至っています。89歳となる今年もますますその制作意欲は衰えるところを見せず、この5月に刊行した書籍が、「桂離宮」です。
本展は、写真と建築の関係を石元泰博の写真から捉えるべく企画されたものです。
石元氏自身によって厳選されたオリジナルプリント30点を展示いたします。
なお、会期中、石元泰博氏著「石元泰博 桂離宮」(六耀社刊行)をギャラリー隣接のデザインコレクションにて販売いたします。
展覧会概略
- タイトル:第668回デザインギャラリー1953企画展「石元泰博 桂離宮」
- 会期:2010年8月18日(水)〜9月15日(水) 朝10時〜夜8時、最終日午後5時閉場
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協力:太田徹也、GALLER A4(エー・クワッド)、内藤廣、フォト・ギャラリー・インターナショナル
- 展覧会担当:佐藤卓