廣村正彰の仕事は、優しくて穏やかでバランスがよく、そして品がある。空間や環境を相手にするデザインにはそういうクオリティこそ必要で、廣村はそれを極めて高いレベルで提供できる数少ないデザイナーである。その素晴らしさを熟知しているのはもっぱら建築家たちであったが、この展覧会を契機にそれがもっと大きな社会の広がりの中で評価されるに違いない。(原研哉)
展覧会概略
- タイトル:第590回デザインギャラリー1953「空間のグラフィズム展 廣村正彰」
- 会期:2002年10月9日〜11月4日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:原研哉
- 協力:EPSON、特種製紙株式会社、株式会社六燿社