お知らせ

銀座目利き百貨街「ケイ・エイチ・エス(店主:平野敬子)」開催中です。

2021年12月15日(水)〜 2022年1月11日(火)

店主口上

経年変化によって意図せずに生じる、自分ではコントロールできないマテリアルに心惹かれる。ローマ帝政時代の遺跡で出土されたとされるローマンガラスは、紀元前27年〜395年の間に制作されたといわれ、土の中で時を経ることで、ガラス表面の成分が化学反応を起こし、人工的には再現のできない神秘的な色合いを生み出す。
錆(サビ)もまた金属が酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)を起こした劣化により生み出された固有の美しさがある。

本来の機能や意味を失う過程で生まれた色やかたちに新たな機能を加える。恣意的に再現することのできない欠損した有り様に趣を見出し、身体にまとう装飾品を制作した。

銀座目利き百貨街「ケイ・エイチ・エス」

◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。

「銀座目利き百貨街」について

きれいに足並みを揃える「製品」然としたものよりも、広い世界から個性的な店主の手でつかみ取ってきた逸品を見たい。評価の定まったものよりも、選者のふるいの目の独自性を尊重し、さらに自分の眼をくぐらせて価値を判定したい。世の中のそんな気分に呼応するように、過去三回に渡って開催された「銀座目利き百貨街」が、ご好評にお応えして再び登場。日本デザインコミッティーの会員が交代で店主となり2年間次々と展開します。「目利き」は真贋を判定するアカデミックな鑑定眼という意ではなく、個性的な仕事をしている店主ひとりひとりの目を活かして、ここでしか出会えない商品を選定している点に由来しています。

胸飾り|非販売品
首飾り