店主口上
佐藤くたくた屋は、使い終わってクタクタになった古い物を売るお店として、私佐藤卓が店主となり、ここ松屋8階で開催された銀座目利き百貨街に出店したお店の名前です。この度、改めてこのような場を設けていただき、また面白い物を展示販売させていただくことにいたしました。ここに並んでいる物は、碍子(がいし)と呼ばれていて、電線を遠くまで繋ぐ鉄塔の上で、電線を絶縁するために用いられている特殊な物です。普段見ることがない碍子は、国や地域によって様々な形をしています。私はこのユニークな物を、ペーパーウエイトに使っていますが、さてあなただったら、どんな使い方をするでしょうか。「こんな物いらない」なんて殺生なこと言わないで、見るだけでも見てやってください。
銀座目利き百貨街「佐藤くたくた屋」
- 店主:佐藤卓
- 会場:松屋銀座 7階 デザインコレクション
- 期間:2021年1月20日(水) ― 2月17日(水)最終日午後7時閉場
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
「銀座目利き百貨街」について
きれいに足並みを揃える「製品」然としたものよりも、広い世界から個性的な店主の手でつかみ取ってきた逸品を見たい。評価の定まったものよりも、選者のふるいの目の独自性を尊重し、さらに自分の眼をくぐらせて価値を判定したい。世の中のそんな気分に呼応するように、過去三回に渡って開催された「銀座目利き百貨街」が、ご好評にお応えして再び登場。日本デザインコミッティーの会員が交代で店主となり2年間次々と展開します。「目利き」は真贋を判定するアカデミックな鑑定眼という意ではなく、個性的な仕事をしている店主ひとりひとりの目を活かして、ここでしか出会えない商品を選定している点に由来しています。