この度、日本デザインコミッティーでは、第790回デザインギャラリー1953企画展として、「粟辻早重とやかんたち」を開催いたします。
粟辻早重氏は色鮮やかでふくよかな「ふとっちょさん」でも人気の高い人形作家であり、また知る人ぞ知る「やかん」の収集家でもあります。
本展では、昨年卒寿を迎えた粟辻早重氏が約50年に渡り収集した150点以上のコレクションから選りすぐった「やかん」と、今回のために描き下ろしたイラストをエピソードとともにご紹介します。ご息女である粟辻美早(グラフィックデザイナー/日本デザインコミッティーメンバー)、麻喜(デザイナー)の両姉妹が、展覧会としてまとめあげました。制作活動の集大成ともいえる本展。愛らしく温かみあふれる世界観をどうぞお楽しみください。
展覧会担当 粟辻美早からのメッセージ
50年前、自宅にやってきたオレンジのやかんをきっかけに、早重のコレクションは増え続けています。キッチンに並ぶ150点以上の国籍や時代が異なるやかんは、もはや単なる道具ではなく、今では早重の愛すべき仲間となりました。それぞれに出会いと思い入れがあり、やがて人格さえ宿った愛らしいやかんたち。イラストと共にコレクションの一部をご紹介します。
展覧会概略
- タイトル:第790回デザインギャラリー1953企画展「粟辻早重とやかんたち」
- 会期:2024年9月11日(水)— 11月4日(振・月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:粟辻美早
- 協力:AWATSUJI design
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
粟辻早重略歴
カネボウ意匠室(現デザイン)にてテキスタイルデザイナーとして勤務後、テキスタイルデザイナーの故・粟辻博(元日本デザインコミッティーメンバー)と結婚。
1958年に粟辻博デザイン室を共同設立。娘の出産を機に人形作りを始め、デザイナーの田中一光や剣持勇に人形作家として見いだされる。また80年代には、数多くの広告を手掛け、その作風は広く知られるようになった。
関連商品物販
会期中、7階デザインコレクションにて粟辻氏の原画イラスト(220mm角額縁入り)、関連書籍を販売します。