デザインギャラリー1953

第776回デザインギャラリー1953企画展「藍染の解剖展 BUAISOUの仕事」

2021年12月27日(月)― 2022年2月21日(月)

この度、日本デザインコミッティーでは、第776回デザインギャラリー1953企画展として、「藍染の解剖展 BUAISOUの仕事」を開催いたします。
藍染は、日本の伝統的な染色方法の一つです。古くから日本人の生活に寄り添い、着物、暖簾、風呂敷、手拭いなど、多くの繊維製品に活用されてきました。深く美しい藍染の色は、今では日本はもとより海外でも親しまれ、ジャパン・ブルーの愛称で親しまれています。
藍染の工程は複雑で、蓼藍を栽培し、藍の乾燥葉を作り、発酵させ蒅(すくも)に育て、灰汁などに溶かして再度発酵させたものを染料とします。通常は、こうした工程を分業で行うのですが、今回取り上げるBUAISOUでは、これら全てを自らの手で行う大変珍しい藍染工房です。
この程、デザインギャラリー1953では、BUAISOUの制作した1枚の藍染を、「色」、「質感」、「グラフィック」など16項目に分類し、解剖の手法で読み解いて行きます。
2022年の年始を飾る、美しい藍染の魅力をご堪能いただきたいと思います。

展覧会概略

  • タイトル:第776回デザインギャラリー企画展「藍染の解剖展BUAISOUの仕事」
  • 会期:2021年12月27日(月)〜 2022年2月21日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
  • 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 展覧会担当:佐藤卓

◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。

BUAISOUについて(BUAISOU Webサイトより)

「藍の本場で挑戦してみたい。」
2015年、徳島県上板町にBUAISOUは立ち上がりました。原料となる藍の栽培をはじめ、蒅(すくも)造り、染色、デザイン、製作まで昔から分業制であった 藍染業を一貫して行い、藍染のオリジナル商品の製作、コラボレーション、国内外での展示やワークショップなどにも取り組み、様々な手法で天然藍の魅力を伝えています。蒅と木灰汁(あく)、ふすま、貝灰のみで発酵させた藍液で染めた藍は、深く美しい発色と高い堅牢度が特徴です。2018年には当初の夢であった、手で染めた藍染めのジーンズも完成しました。今後は、ヴィンテージのミシンを使用した縫製や、棉栽培や製織も自らの手で行うことを目標にしています。

BUAISOUの商品を販売します

会期中、展覧会を記念して制作したオリジナルの手拭い、風呂敷を7階デザインコレクション・松屋オンラインストアにて販売いたします。

> 松屋オンラインストア

本展覧会の解剖対象である藍染のポスター
蒅作りの過程
Photo: Kyoko Nishimoto / BUAISOU

Photo: Nacása & Partners