この度、日本デザインコミッティーでは、第745回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「図即地、地即図。方眼子句集の活字組版を視る読む。」を開催いたします。
活版印刷は現在では希少なものとなってしまいました。活版印刷は金属に文字を彫り込みハンコ状の活字を一つずつ作りますが、それを文章に組んで、印刷するという印刷の原理と原形を持っています。多くの職人技に支えられた印刷技法ですが、現在では、DTP(デスクトップ・パブリッシング)が主流となり、活版印刷は絶滅寸前というのが昨今の状況です。
本展は、デザイナー・山口信博が、長年研究し実活用してきた活版印刷の技法を駆使し、自身の俳句を活版印刷の技法によって制作した1冊の句集「かなかなの七七四十九日かな」をテーマに展開いたします。活版印刷の技法はもとより、山口信博のデザイン理論も読み解いていただきたいと思います。
展覧会担当:小泉誠からのメッセージ
方眼子という俳号をもつデザイナーの山口信博さんは、図と地の関係をいつも考えている。地がただの余白ではなく理があることを。山口さんが、その人生を費やして探究した活版印刷の技術は、今や絶滅危惧種と成り果ててしまった。今回は、独自のデザイン理論に裏打ちされた活版印刷を自身が詠んだ俳句と合わせ一冊の本に纏め、活版印刷の到達点の一つとした。
展覧会概略
- 第745回デザインギャラリー1953企画展
「図即地、地即図。方眼子句集の活字組版を視る読む。」 - 会期:2018年5月16日(水)〜6月11日(月)
最終日午後5時閉場・入場無料 - 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当/会場構成:小泉誠
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
デザインサロントーク
展覧会開催に併せ、デザインサロントークを開催します。
- 第61回:5月19日(土)午後1時半〜3時 山口信博によるスライドショウ
- 第62回:5月19日(土)午後4時〜5時半 溪山丈介(印刷家)×山口信博
- 第63回:5月20日(日)午後1時半〜3時 赤木明登(塗師)×山口信博
- 第64回:5月20日(日)午後4時〜5時半 小澤 實(俳人)×山口信博
- 第65回:5月26日(土)午後1時半〜3時 風間天心(禅僧)×山口信博
- 第66回:5月26日(土)午後4時〜5時半 土田真理子(つぶ庵亭主)×山口信博
- 第67回:5月27日(日)午後1時半〜3時 室賀清徳(元アイデア編集長)×山口信博
◎開場は20分前より行います。
- 会場:日本デザインセンター 13階ポリローグ
東京都中央区銀座4-9-13 銀座4丁目タワー - 料金:無料
- 参加申し込み:要事前予約。下記フォームよりお申し込みください。
デザインサロントーク参加申し込みフォーム(Googleフォームが開きます)