この度、日本デザインコミッティーでは、第741回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「BUTTERFLY STOOL 60th カタチの原点」を開催いたします。
柳宗理はミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人ですが、その代表作の「バタフライスツール」は、2016年に60周年を迎えました。1956年、第一回柳工業デザイン研究会個展(松屋銀座)で発表されて以来、多くの人々を魅了し続けてきたこの椅子は、世界の家具史においてもアイコン的存在となっています。
本展ではバタフライスツールの「かたち」に焦点をあてます。バタフライスツールの独特なフォルムはどのように生まれ、変わっていったのか。デザイン・プロセスの中で造られた模型や発表当時の初期型を展示し、60年の歩みをご覧いただきます。また、機能や製造技術、生産地など「カタチの原点」と言えるさまざまな要素から、一脚の椅子のかたちを紐解いていきます。ぜひご高覧ください。
展覧会担当:喜多俊之からのメッセージ
美しく成形された、2つの部品が合わさったバタフライスツールは、その個性とデザインの明快さで60年もの間、世界の人々に評価され、愛されてきました。柳宗理氏のデザインコンセプトやそのクリエイティブの軌跡をご紹介します。ぜひご高覧下さい。
柳宗理について
1915年 — 2011年
インダストリアルデザイナー。戦後間もなくデザインの研究に着手し、1953年財団法人柳工業デザイン研究会を設立。家具やキッチンツールなどの生活用品から大型公共構造物まで手がけ、東京・札幌のオリンピックデザインにも参加した。デザイン活動のかたわら、金沢美術工芸大学など多くの学校で長年にわたり教鞭をとる。1977年より約30年にわたり日本民藝館長も務めた。また、日本デザインコミッティーの創設メンバーでもある。2002年文化功労者として顕彰される。
展覧会概略
- 第741回デザインギャラリー1953企画展
「BUTTERFLY STOOL 60th カタチの原点」 - 会期:2018年1月24日(水)〜2月18日(日)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協賛:天童木工、Vitra、ケイズデザインラボ
- 後援:Casa BRUTUS、日本インテリアデザイナー協会、インテリア産業協会、文化出版局「ミセス」
- 協力:金沢美術工芸大学、猪飼尚司
- 会場構成:柳工業デザイン研究会
- 展覧会担当:喜多俊之
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。