この度、日本デザインコミッティーでは、737回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「データとデザイン」を開催いたします。
私たちの社会はさまざまな事象で取り囲まれていますが、それらを数値化するとそこにはまず、《データ》という存在が現れてきます。そのデータを単なる数値の羅列ではなく、ビジュアルとして、またグラフィックとして表現することで、データの背景に隠された意味や構造が即座に屹立することに気づきます。私たちの生活を取り巻くデータの中でも、膨大な量のデータ=ビッグデータは、その全貌を把握することが難しく、可視化が全体の構造を捉える手段として重要な役割を担います。展覧会では、アスリートのモーションデータから経済データ、Twitterのデータなど、様々なデータの可視化に取り組みました。各作品では、地域経済の活性化や増え続ける訪日外国人の周遊といった多くの課題に対して、データとデザインが発揮しうる役割を紹介してゆきます。
この企画は本年度、日本デザインコミッティーのメンバーに名を連ねた、田川欣哉による初めての企画展です。田川は、コミッティーのメンバーの中では初めてのデザイン分野である[デザインエンジニア]という肩書きを持つクリエイターです。これまでとは、異なる視点から計画された本企画展をご高覧いただきたく思います。
展覧会概略
- タイトル:第737回デザインギャラリー1953企画展「データとデザイン」
- 会期:2017年8月16日(水)~9月11日(月)午前10時〜午後8時・最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:田川欣哉
- 出展:櫻井稔・松田聖大