この度、日本デザインコミッティーでは、「日本の杉の家具展」と題して、国内の木材資源としての杉の未来に焦点を当てる展覧会を、メンバーでプロダクトデザイナーである深澤直人監修の元、開催いたします。
杉は、学名を「クリプトメリア・ジャポニカ」と言い「隠された日本の財産」を意味する1種1属日本の固有種です。杢目の美しさや香りのよさ、優れた調湿機能から、古くは縄文時代から、正倉院の宝物を納める箱(唐櫃)をはじめ住宅や生活道具に使われてきましたが、家具には不向きとされました。なぜなら杉はやわらかく、強度面に不安があるからです。その弱点を克服する方法として、杉を蒸して圧縮する技術を今回の協賛企業である、飛驒産業が中心となり開発しました。
この技術を活用した家具(デザイン:柳宗理、川上元美)を今回、デザインギャラリーでご紹介いたします。
展覧会概略
- タイトル:第711回デザインギャラリー1953企画展「日本の杉の家具展」
- 会期:2015年1月28日(水)〜2月24日(火)午前10時〜午後8時・2月17日午後6時30分、2月24日午後8時30分閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協賛:飛驒産業株式会社、奈良県黒滝村
- 後援:奈良県
- 展覧会担当:深澤直人
第46回デザインサロントーク
- 日時:2015年2月4日(水)午後5時〜6時
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 出演:岡田贊三(飛驒産業株式会社 代表取締役社長)、川上元美(デザイナー)、深澤直人(プロダクトデザイナー)
- 参加費:無料
- 申し込み:不要
- 定員:着席可能20名程度
詳細につきましては、このWebサイトまたはTwitterにてお知らせいたします。