この度、日本デザインコミッティーでは、2013年度のお正月企画展といたしまして、「クロシロフロシキ展」を開催いたします。この企画は、1964年から続く弊ギャラリーの第690回目にあたる企画です。
今回は、京都の丹後地方の特産品、「丹後縮緬」を活用します。
丹後縮緬は、昔から和装によく用いられる高級素材として大変有名ですが、今回の企画展では、この丹後縮緬とデザインの出会いをご紹介したいと思います。
本企画は、佐藤晃一が企画監修を行いますが、佐藤氏が投げかけた「白」と「黒」のみで画面を構成するというテーマに、17人のデザイナーたちが参加しました。丹後縮緬の独特な風合いを活かすため、各々のデザイン力を発揮し、モダンでシックなフロシキを制作いたしました。
白と黒の潔いデザインとしっとりの重量感のある縮緬地が出会うことで生まれる新しいフロシキをお楽しみ下さい。
このフロシキは会期中、松屋銀座7階デザインコレクションにて販売いたします。
展覧会概略
- タイトル:第690回デザインギャラリー1953正月企画「クロシロフロシキ展」
- 会期:2012年12月27日(木)〜2013年1月21日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 後援:京都府
- 協賛:宮井株式会社
- 企画監修:佐藤晃一
- 参加メンバー:
安西水丸 佐藤晃一 佐野研二郎 谷口広樹 永井一正 永井裕明
中川憲造 仲條正義 服部一成 ひびのこづえ 平野敬子 廣村正彰
福島治 舟橋全二 水野学 矢萩喜從郎 渡邉良重(敬称略/あいうえお順)
クロシロフロシキの販売
会期中、松屋銀座7階デザインコレクションにて、17人のフロシキ各種を限定数(各10枚)販売いたします。
販売価格:15,750円(税込み)/サイズ:約68センチ幅
丹後縮緬について
京都府北部の丹後半島の一体をさす地方で生産された「シボ」を特徴とする優れた白生地です。
シボは、ふつう1メートルあたり、3000回前後の強い撚りをかけたヨコ糸で織り上げ、精錬することによって糸が収縮し、撚りがもどり、そのとき出来る捩れを利用してシボをつくります。
ちりめんのシボは、右撚りの糸と、左撚りの糸を交互に撚ることによってつくられます。
このシボはちりめんの命です。今回使用するちりめん生地は、風呂敷として最もポピュラーな素材です。