永井一正が描き出す線描に触れると、感覚の奥底を透明な針で縫われたような気持ちになる。あらゆる技巧を回避した線描はすんなりと心の深部を刺す。そんな永井一正の線が何千、何万と、銅板のうえで発酵を始めた。僕らはもはや息を止めてこの現象を見つめるしかない。(原研哉)
展覧会概略
- タイトル:第618回デザインギャラリー1953「生命の囁き 永井一正・エッチング展」
- 会期:2005年8月17日〜9月12日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:原研哉
- 後援:富山県立近代美術館