鈴木守という人は不思議な人である。だから不思議な絵をつくる。絵をつくるといってもコンピューター・グラフィックスだから絵画ではない。イラストというのもあたらない。しかし彼は不思議な芸術家である。私は彼の神経にはとてもついて行けない。でも面白い。恐らく誰も踏み込まなかった世界に彼は迷い込んだのか、夢中で制作を続けている。そこが面白い。恐ろしい夢を見ているような面白さである。(亀倉雄策)
展覧会概略
- タイトル:第517回デザインギャラリー1953「胎内曼陀羅 鈴木守のグラフィックデザイン」
- 会期:1997年1月15日〜2月3日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:亀倉雄策
- 協力:凸版印刷株式会社