平野敬子の作品を眺めていると心が安らぎと清澄さに満たされてくる。それは平野がものの真髄に迫ろうとして、ひたむきに未知の闇に分け入り描き続ける情念と、それを写真や印刷にするときに意志的に削ぎ落とす理念との相克により絶妙のバランスを保つことによって得られるのだと思う。(永井一正)
展覧会概略
- タイトル:第483回デザインギャラリー1953「平野敬子 Graphic Works」
- 会期:1994年9月14日〜10月3日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:永井一正