透明な、鋭角的なガラスも、細江君の手に掛かると妙に色っぽくなるから不思議である。キラキラとした硬質的な素材が、とろとろと生きもののように滑らかに回転して、なんともエロティックだ。デザインは、その人の思想表現より、人柄の反映におもしろさがある。(黒川雅之)
展覧会概略
- タイトル:第423回デザインギャラリー1953「透明な循環」 細江勲夫のガラス家具展
- 会期:1990年10月31日〜11月19日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:黒川雅之
- 協賛:トネッリ社(イタリア)