ソウルの国立民俗博物館を訪れると、多くの民具、農器具、民俗衣装などにまじって、ひときわ目を引くものに多くの仮面があります。これらは民衆が支配階級や僧侶を揶揄、風刺すると共に、庶民の喜びや悲しみを表現するという形で行なわれた劇で使われ、現在も伝統芸能のなかに生きています。きわめて素朴な造りの反面は、それだけに自由闊達なところが大変魅力的です。今回は韓国文化院のご協力で借用した多くの面を中心に正月にちなんで韓国の凧をいくつか展示します。(長大作)
展覧会概略
- タイトル:第363回デザインギャラリー1953「韓国の面と凧」
- 会期:1987年1月3日〜1月14日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:長大作
- 後援:駐日大韓民国大使館、韓国文化院
- 協力:任東權、金両基、凧の博物館