クリエイターの思考や表現が、企業の姿勢や商品の性格と合致する幸運は、そうざらに存在しない。それが葛西薫とSONYの場合である。奇妙な発想や軽佻な表現の氾濫する最近の広告界で、いわば正攻法で、知的なロマンを感じさせるSONYの一連の広告作品に、心から喝采を送りたい。(伊藤憲治)
展覧会概略
- タイトル:第325回デザインギャラリー1953「デザイナーと企業シリーズ36 葛西薫とSONY」
- 会期:1984年8月10日〜8月29日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:伊藤憲治
- 協賛:ソニー株式会社