岡本武紫の〈四國靈場繪圖〉は昨年のデザインフォーラム展で銀賞を獲得し、その情念にあふれた折形の繪圖のもつ強いインパクトが注目された。岡本は四國靈場を実際に徒歩で巡礼して歩いてこれを画きあげた。そしておどろおどろした繪のなかに思いがけない発想と、透明な詩情を感知させる。先の折形を更に発展させた充実した作品群は見ごたえのあるものである。(永井一正)
展覧会概略
- タイトル:第254回デザインギャラリー1953「岡本武紫 四國靈場繪圖展」
- 会期:1980年4月25日〜5月7日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:永井一正