古来、我が国には生活の作法がありそれを守ることで生活がスムーズに行なわれてきました。それは自然=カミとヒト、ヒトとヒトとの約束事でもありました。折形は白い紙で清浄を表わしモノと共に心をも包み水引で結んでカミやヒトに贈るにふさわしい形として練り上げられてきた作法の一つです。その形はまことに目的的であり機能的であって現代の視点からも充分に納得のいく造形です。普段見慣れた祝儀のための包みを含めて数々の折形をご覧下さい。(松本哲夫)
展覧会概略
- タイトル:第247回デザインギャラリー1953「折形」
- 会期:1980年1月4日〜1月16日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:松本哲夫
- 協力:荒木真木尾喜雄〈荒木蓬萊堂〉、津田梅