機智とユーモアと優しさが、これほどストレートに伝わって来る作品も珍らしい。絵のようでもあり、彫刻のようでもある針金のイラストレーション。それ等が、実用としての機能を持ち合わせているのだからむしょうに嬉しくなる。デザインのわくをどこまで自由に切り開く事が出来るか、それが現代では最も関心を呼ぶところ。今回のグラフィックデザイナー儘田氏の発表に、大きい期待と興味を寄せるのも実はこの辺にある。(粟辻博)
展覧会概略
- タイトル:第238回デザインギャラリー1953「儘田能光ハンガー・スカルプチュア」
- 会期:1979年5月25日〜6月6日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:粟辻博