私達の子供の頃の重要な遊びの一つに独楽があった。独楽は朝鮮の高麗から約1200年くらい前に日本に入ってきたというが、その後日本で機能的なあらゆる可能性と、形態や彩色の美しさが生まれ遊具の傑作となった。軸を中心にして回転するという極めて単純な原理から、これ程のバラエティのあるデザインが生れたということは驚くべきことで、それだけ日本人に愛されてきたというべきであろう。その独楽も次第に姿を消しつつあるさびしい時代になってきたが、できるだけ伝統的な独楽を広く集めてみた。(永井一正)
展覧会概略
- タイトル:第214回デザインギャラリー1953「独楽」
- 会期:1978年1月14日〜1月18日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:永井一正