過去15年の混迷の時代を抜け出ようとするアメリカで「建築は高揚できる。そして環境の単調さから我々を解放できる」と説く現代アメリカ建築の新しい旗手と云われるリチャード・マイヤー氏の呼びかけに世界20数ヶ国、400点以上の応募があったと聞く。「”交差点”とは、人間の存在・文明の証となるふたつの(あるいはそれ以上)の道や道路などが交差し、出会うことを意味していると解釈される。」これはコンペの課題の説明文の一部である。この”交差点”の意味を探って提出されたこのコンペの入選案は、選者と応募者との闘いの結果の様だ。見応えのある質の高い案の内容をじっくりと御覧下さい。(松本哲夫)
展覧会概略
- タイトル:第186回デザインギャラリー1953「交差点にたつ住宅 –新建築住宅設計競技 1976–」
- 会期:1976年7月16日〜7月28日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:松本哲夫
- 協力:株式会社新建築社、日本オリベッティ株式会社