公害問題がクローズアップされた一昨年から、日本でも「公共広告」が活発になってきた。未だ欧米のように財団が費用をもつようなものはないが、地方自治体や、それに企業が商行為を離れて、広く国民に共感と行動を求めるキャンペーンを始めた。「公共広告」には新聞や電波の報道とは異って、問題の焦点を絞り込んだ、コピーと、ビジュアライズが必要とされる。今回の展示は、これらを見直すいい機会だと思う。(田中一光)
展覧会概略
- タイトル:第147回デザインギャラリー1953「公共広告」
- 会期:1974年4月13日〜5月1日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:田中一光