横山さんは、照明器具のデザインにおいてもユニークな傑作が多く、氏の多才さと活動の巾広さを物語っている。今回は、本命とするガラスワークの展開である。理想とするデザインと、それを受け入れる市場とのギャップを痛い程知る氏にとって、この個展ではそれなりの決意と解答を用意されている–たとえ小さい1個のガラス器であっても、生活を大きく豊かに変革してしまう力と思想をもった日本の貴重なデザイナーである。(粟辻博)
展覧会概略
- タイトル:第133回デザインギャラリー1953「横山尚人のガラスワーク」
- 会期:1973年8月24日〜9月5日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:粟辻博
- 協賛:’73 Design Year