オリベッティ社のデザイン・ポリシーはすでに国際的定評があるが 実はそのポリシーは 造形表現だけに止どまらない。20世紀企業としての座標軸を 早くから近代社会のエコロジーのなかに求め 生産の場より文化の場へと たえずフィードバックに務め 独自の産業哲学〈Olivettismo〉を展開して来た。花やかに見えるデザインは そういうポリシーの結果なのである。今回は 同社の社会的文化的フィードバックの一部 しかも最も重要な業績に照明をあて 〈コムニータ〉・〈ゾォディアック〉 それに昨年展開された公害キャンペーンの 一連のポスターなどを中心に 会場を構成します。(勝見勝)
展覧会概略
- タイトル:第128回デザインギャラリー1953「オリベッティスモ–公害なき進歩」
- 会期:1973年5月3日〜5月23日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:勝見勝