〈京家具〉の魅力は日本の指物(さしもの)の技術から生まれた繊細さと、みやびであろう。二葉工業はそうした技術が未だに受け継がれ、それらが存在し得る京都という地の利を生かして出発したものから、近代の家具に求められるものが何であるかに応えようと、原光輝、水之江忠臣、山本敏郎という三人のデザイナーとともに地道で、真摯な道を歩いてきたメーカーである。(原弘)
展覧会概略
- タイトル:第106回デザインギャラリー1953「〈日本の家具シリーズ〉二葉工業」
- 会期:1972年4月7日〜4月19日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:原弘
- 協力:二葉工業株式会社