ヘンリー・カンは、シカゴのインスチチュト・オヴ・デザインにおいてモホリ・ナギに学び、またバックミンスター・フラーの影響を深くうけた構造デザイナーで、彼がアルミニアム・エクストルジョン社と組んで開発したOMNIユニットは、わが国でユニポールとして知られるシステムの手本となったパテント。家具デザイナーとしても優れ、リーダースダイジェスト日本支社などにも、その作品を見かける。日本建築の構造性に対して、ふかい理解を示す同氏のデザイン活動は、われわれに示唆するところが多いと信じる。(勝見勝)
展覧会概略
- タイトル:第37回デザインギャラリー1953「構造デザイナー/ヘンリー・カン」
- 会期:1967年5月19日〜6月14日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:勝見勝