現代日本の生活器具————
5年ほど前にグッドデザイン賞を受けた白山陶器の食器は,その後も堅実にのび,ことに醤油さしは売りだしてから足かけ9年間今日までに40万個を売ったということです。このように同一のデザインで長期にわたって大量に売れたのは陶器の分野ではめずらしいことといえましょう。
こうした現象の背後には,現代日本の生活器具を創造していこうというデザインポリシーがあったことが注目されます。今回の展示はデザイナー森正洋氏を中心とする白山陶器のデザインポリシーをクローズアップしようと試みたものです。(浜口隆一)
展覧会概略
- タイトル:第12回デザインギャラリー1953「白山陶器のデザインポリシー」
- 会期:1965年2月12日〜3月17日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:浜口隆一
- 後援:長崎県