Design Gallery 1953

The 729th Design Gallery 1953 Exhibition “Urban Murmurs: Show Window at Mikimoto 1974 – 2015”

この度、日本デザインコミッティーでは、第729回デザインギャラリー1953企画展として、「都市のささやき ミキモトのウインドウ 1974 to 2015」を開催いたします。

ショーウィンドウは、商品を人々に宣伝し、魅力を伝える有効な手段です。1870年に銀座レンガ街に登場したショ ーウインドウはその先駆けでした。以来、都市を華やかに彩る装置として、ショーウインドウは不可欠の存在となってゆきました。本展で取り上げる「ミキモト」のショーウィンドウもその一つです。ビルの一角にあって、小さな光を発していたミキモトのウィンドウデザインは、小さな宝石を美しく見せ、憧れを抱かせ、さらには欲望を掻き立ててきました。1974年から 2015年に亘るミキモトのウィンドウデザインの意味は何だったのか、またそのデザイン性の高さや美しさはどこから来たのか。都市とともにあり続けるショーウィンドウの魅力を本展に集約いたしました。 ぜひご高覧下さい。

展覧会担当 伊藤隆道からのメッセージ

21世紀。世界の都市は競うように輝度を上げ巨大化していきます。ビルの壁面は光のサインとなり、街に光が溢れていきます。それは科学技術の未来を信じて歩む人類の意志の現れであるとも言えます。その一方で、巨大化する都 市は人が手で触れられる距離感を見失います。巨大なものと人をつなぐもの、そこにウインドウデザインの役割があります。ミキモトのウィンドウデザインの40年は、銀座とともに歩んできた「触れる視覚」の歴史です。そこに息づく「ささやき」の物語を感じていただきたい。

展覧会概略

  • タイトル:第729回デザインギャラリー1953企画展
    「都市のささやき ミキモトのウインドウ 1974 to 2015」
  • 会期:2016年10月12日(水)〜11月7日(月)午前10時〜午後8時・最終日午後5時閉場・入場無料
  • 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 協賛:株式会社ミキモト
  • 企画協力:新保智子(ミキモト)
  • 展覧会担当:伊藤隆道永井一正
  • 会場構成:北川原 温