店主 喜多俊之からのメッセージ
各地にある伝統工芸は、歴史と匠たちの心意気と、使う人への思いやりが漂っています。暮らしの質の高さが人々の夢であった時代。時代が過去のことでなく、またもや若い職人や匠達の手によって甦ろうとしている。春慶塗や津軽などの漆、箱根小田原の寄木細工、紙職人による手漉き和紙の照明スタンド。すべて暮らしの中で活躍できることが嬉しい。
銀座目利き百貨街「寄木屋 『雑木囃子』
- 店主:喜多俊之
- 会場:松屋銀座 7階 デザインコレクション
- 期間:2019年11月27日(水)― 12月25日(水)最終日午後7時閉場
「銀座目利き百貨街」について
きれいに足並みを揃える「製品」然としたものよりも、広い世界から個性的な店主の手でつかみ取ってきた逸品を見たい。評価の定まったものよりも、選者のふるいの目の独自性を尊重し、さらに自分の眼をくぐらせて価値を判定したい。世の中のそんな気分に呼応するように、過去三回に渡って開催された「銀座目利き百貨街」が、ご好評にお応えして再び登場。日本デザインコミッティーの会員が交代で店主となり2年間次々と展開します。「目利き」は真贋を判定するアカデミックな鑑定眼という意ではなく、個性的な仕事をしている店主ひとりひとりの目を活かして、ここでしか出会えない商品を選定している点に由来しています。