ロボットをはじめとする自立的な人工物に対し、人はときに「生きているみたい」という感覚を抱きます。
わたしたちは生命や知性の存在を人々に訴えかける人工物を”Bio-likeness”と命名し、プロトタイプの制作を行ってきました。
近い未来、人と人工物がより親密にコミュニケーションをとるための基礎となることを信じ、設計手法の確立を目指して研究を続けています。
本展は、2007年から現在までに制作された、Bio-likenessに関連する代表的なプロトタイプを一堂に会してデモンストレーションを行う初めての試みです。まぎれもない人工物である機械たちの、生命の片鱗に触れていただければ幸いです。
展覧会概略
- タイトル:
Bio-likeness ー生命の片鱗ー - 開催日時:
2014年6月2日(月)〜6月8日(日)11:00〜19:00
入場無料 - 会場:
東京大学生産技術研究所 S棟1階 ギャラリー
(東京大学駒場リサーチキャンパス内) - 主催:
東京大学生産技術研究所 山中研究室 - 協力:
三菱電機株式会社・Sony CSL・株式会社日南
Dr. Manfred Hild, Neurorobotics Research Laboratory, the Humboldt University of Berlin
トークセッション
- タイトル:
「デザインの未来 人とモノの未来 大学の未来」 - 開催日時:
2014年6月7日(土)12:30〜14:00 - 会場:
東京大学生産技術研究所S棟1階アニバーサリーホール - 出演:
山中俊治
田川欣哉(takram design engineering代表)、
筧康明(インタラクティブメディア研究者・デザイナー/慶応義塾大学環境情報学部准教授)
デザインとものづくりにおける環境が急速に変化するなかで、2013年4月、Prototyping & Design Laboratoryの名のもとに、東京大学にプロトタイピングとデザインの研究室が生まれました。プロトタイプ、つまり先端技術を社会化するための研究支援手法を確立することを目的としたこの研究室では、同時に技術と美的感覚の交差に貢献する新しいタイプのデザインエンジニアを育てたいと考えています。
今回はtakram design engineeringの設立後、デザインとエンジニアリングの垣根を越えた活動を続けている田川欣哉氏と、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで教鞭を取りつつ、Plaplaxのメンバーとしてインタラクティブアート等を発表し続けている筧康明氏を迎え、デザイン、人、そして大学の未来を考える鼎談を行います。