デザインギャラリーは、6月1日(月)より再開いたします。
この度、日本デザインコミッティーでは、第765回デザインギャラリー1953企画展として、メンバーでキュレーターの新見隆が監修する「哲学するトタン ー 吉雄介彫刻展」を開催の運びとなりました。
吉雄介氏は、トタン板を素材に大小さまざまな立体作品を制作する彫刻家です。吉氏は、これまで多数の展覧会を開催されてきましたが、その都度、「TOTOWN(トタンとタウンの造語)」や「一体全体」など、言葉をユーモラスに使ったテーマを掲げ、作品制作に向かってきました。
デザインギャラリー1953では、作品の一部として作られた大きな船を展示什器として、そこに散りばめられた、可愛らしくユーモラスなトタン彫刻を約30点ご紹介します。また、アクセサリーのように着られる彫刻「身二スカルプチャー」を展示販売いたします。
展覧会概略
- 第765回デザインギャラリー1953企画展「哲学するトタン ー 吉雄介彫刻展」
- 会期:2020年3月25日(水)〜6月15日(月) 予定|会期延長しました
最終日午後5時閉場・入場無料 - 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:新見隆
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
吉雄介略歴
- 1965年 横浜市に生まれる
- 1990年 東京造形大学美術学科II類卒業
- 個展多数
展覧会担当 新見隆からのメッセージ
吉雄介は、トタンの彫刻家です。
トタン=鉄板、鋼鉄の薄い板に亜鉛メッキをしたもの。
昔は、それぞれ町の小さな通り沿いにトタン屋があって、胡座をかいた職人が雨樋やら、花に水やるジョウゴなどをつくっていた。
吉のトタン彫刻は、今は消え去った日本人の思い出を纏って、面白可笑しく、優雅だ。僕らの子供の頃遊んだ夢の世界、機関車や鉄橋、橋や造船所、煙突の町並みから、宇宙船で遊泳するサンダーバード世界までをかき立てながら、ユーモラスで楽しい。
「哲学するトタン」。