この度、日本デザインコミッティーでは、第740回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「祈りをむすぶ 正月の飾りと五節供の結び」を開催いたします。
人間にとって、「結ぶ」という行為は、非常に原初的なものでした。例えば、狩猟の石器などは、石に持ち手を結びつけて道具としたものですし、貝殻を紐で列ねたりして装身具を作ったりすることも紀元前40万年ほど前から人間の営みの中で行われていました。実用的な技術として人間の歴史に登場しました。
そして、時代が下がるにつれ、むすびの技術や意味は洗練され、実用的なむすびとは一線を画する神聖な存在へと発展してゆきます。
本展では、神との関係性が強い「むすび」の世界の中でも特に、日本人の生活の中に今でも息づく「正月の飾りと五節供の結び(※)」にスポットを当てその世界を紐解いてゆきます。
それぞれの節供に込められた日本人の信仰や慣習、それに関わるむすびの存在を識っていただく機会といたしたく企画開催いたします。
2018年の正月企画として、年始を祝い、一年の無事を願う展覧会になれば幸いです。
※五節供:「人日(正月)」「上巳(三月)」「端午(五月)」「七夕(七月)」「重陽(九月)」
展覧会概略
- 第740回デザインギャラリー1953企画展
「祈りをむすぶ 正月の飾りと五節供の結び」 - 会期:2017年12月27日(水)〜2018年1月22日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協力:松竹衣裳株式会社、指物 箱幸、伝統芸能・舞踏・寺院組紐 柏屋、折形デザイン研究所
- 監修:関根みゆき
- 展覧会担当:小泉誠
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
ワークショップのお知らせ
展覧会終了後となりますが、関連イベントとしてワークショップを開催いたします。
概要
- 日時:2018年2月28日(水)午後2時〜3時30分
- 会場:松屋銀座7階・特別室
- 講師:関根みゆき
- 内容:「むすび」のお話と匂い袋の結びの体験
匂い袋の結び
装飾結びの代表といわれる「あげまき結び」、
作業結びの代表とされる「男結び」で匂い袋に結びを施し仕上げます。 - 参加費:お一人 2,000円 ※当日、会場にて申し受けます。
- 定員:20名様
- 主催:日本デザインコミッティー
お申し込み方法
◉定員に達したため、申し込みは終了いたしました。
氏名、住所、ご連絡先電話番号を記載の上、メールにて申し込みください。詳細について返信いたします。