この度、日本デザインコミッティーでは、第705回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、日本の地域産業を紹介するシリーズ企画「日本の地域産業の今 Vol.3 鶴岡のきびそ・侍絹」を開催いたします。
鶴岡市は山形県に所在する自然豊かな地方都市ですが、昔から米どころとして知られた地域です。
鶴岡に絹産業が興った契機は、士農工商という江戸時代の社会制度の崩壊に伴い、武士階級が失職。国策であった、産業振興により養蚕業に着目し、それを一から手がけ成長させたという経緯が背景にあります。
武士たちが、刀を鋤に持ち替えて、新しい産業に心血を注いだ歴史が今日の鶴岡の絹産業の礎となって、今日に至る訳ですが、最近、注目されているのは、 “きびそ” という素材です。蚕が最初に吐き出す糸ですが、生糸としての扱いにくさから、これまで、それらの多くは廃棄されていました。
鶴岡では、この “きびそ” に着眼し、3年をかけて、様々な商品作りを具体的に試みてきました。
この展覧会では、鶴岡の絹 “侍絹(さむらいシルク)” 、絹製品の一貫生産に地であること、また “きびそ” についてなど、鶴岡の絹産業のこれまでとこれからを紹介いたします。
展覧会概略
- タイトル:第705回デザインギャラリー1953企画展「日本の地域産業の今 Vol.3 鶴岡のきびそ・侍絹」
- 会期:2014年5月14日(水)〜6月9日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
- 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 協賛:鶴岡市
- 協力:鶴岡織物工業協同組合、鶴岡シルク、岡田茂樹(KIBISOプロジェクトプロデューサー)
- 展覧会担当:須藤玲子
- 会場構成:小泉誠
第40回デザインサロントーク
- 日時:2014年5月22日(木)午後5時〜6時
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 出演:須藤玲子(テキスタイルデザイナー)、大和匡輔(鶴岡シルク株式会社・代表取締役)
- 参加費:無料
- 申し込み:不要
- 定員:着席可能20名程度
詳細につきましては、このWebサイトまたはTwitterにてお知らせいたします。
関連販売
きびそ製品をイベントスペース(松屋銀座7階・デザインギャラリー1953前)にて販売いたします。