森島紘はこのところ和紙に執着しているようである。今回はわしによる「あかり」を発表する。これは日本人が古くから親しんできたロウソク行燈のほのかなあかりを豊かなイメージで再現しようとしたものである。森島の骨なし構造体による変形可能な和紙のカタチと、ロウソクを思わせる暖かいあかりの同化は、日本人の心の灯を現代デザインとして定着したのだと思う。(永井一正)
展覧会概略
- タイトル:第315回デザインギャラリー1953「光を包むWAGAMI展 森島紘」
- 会期:1984年1月4日〜1月19日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:永井一正
- 協力:株式会社ウシオスペックス