ひさし振りに個性のあるクルマが登場した。ホンダの若いデザイナーグループが手掛けたシティである。彼らはカーデザインを単なるスタイリングとしてとらえることなく、”クルマとは”と云う本質から見直すことから始めたのである。その姿勢はメカニックからアドバタイジングまで至り、結果として独自性のつよいデザインが生れた。シティが完成されるまでのデザイン的断面とそれにかかったデザイナーたちにスポットを当ててみた。(伊藤隆道)
展覧会概略
- タイトル:第285回デザインギャラリー1953「ホンダシティとデザイナーたち デザイン思考とその展開」
- 会期:1982年2月26日〜3月10日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:伊藤隆道
- 協力:本田技研工業株式会社、株式会社原宿サン・アド