ファニチュア、とくに椅子の理想像を永遠に求め続けたデザイナー。創作性,カタチへのしつようなこだわり、品質、使用上の配慮、そして製品化へのひたむきなねばりの姿勢は、仕事への愛と情熱と良心の固まりの証拠といえましょう。いささかも傾向にとらわれることなく、自己の感性と信念の世界を貫き通した、ファニチュア・アーチスト、水之江忠臣氏が突然燃えつきてから早や一年。その生きざまともいえる、魂の結実を改めて見つめたいと思います。
展覧会概略
- タイトル:第223回デザインギャラリー1953「ファニチュア・アーチスト水之江忠臣 その魂の結実」
- 会期:1978年7月18日〜8月2日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:長大作・松村勝男