高見さんはショップデザインに多くの傑作を残していますが、あの柔軟な着想の、今日の高見チェアーを見たい欲求も高まります。出品される機知に溢れた椅子達は、私達が日常接する椅子とは少々異なります。暮らしの節々で、もしこういった椅子があればという素朴な発想が、逆に新鮮な坐り方と生活への提案につながっています。スチールパイプの機能を駆使したこれらの愉快な椅子達に、会場で是非一度坐ってみて下さい。(粟辻博)
展覧会概略
- タイトル:第217回デザインギャラリー1953「高見 慧・パイプの椅子たち」
- 会期:1978年3月3日〜3月15日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:粟辻博