川上元美氏は、ミラノでの修行組の一人で、マンジャロッティ氏に師事するかたわら、個性的、且つ実用的な家具デザインを発表。イタリア各地の家具サロンなどで賞を獲得する。帰国してすでに8年。現代生活のための、より堅実な製品化をめざし、夫々の企業の体質を冷静に受けとめつつ、ねばりのある仕事を展開。しかも全体の姿にディティールに、卓越したわざを発揮。年代的にとぎれていた感のある、、日本の生産家具を中心とするデザイン分野に、待望の本格派デザイナーの誕生である。(松村勝男)
展覧会概略
- タイトル:第203回デザインギャラリー1953「デザイナーと企業シリーズ3 川上元美+アルフレックス・ホウトク」
- 会期:1977年5月13日〜5月25日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:松村勝男