デザインギャラリー1953

第198回デザインギャラリー1953「遊具シリーズ2 桜井郁男とやくにたたない仲間たち」

遊具について我々はある概念をもっている。たとえば(積木)、形や大きさの差こそあれ、共通したイメージを描くことはできる。しかし、桜井さんは、そういったごくありふれた遊具の視点をずらすことで、全く新しいとまどいをもって私たちの感覚をみだす。一見日常的なものだけに意外性も大きい。メカニカルな玩具の氾濫の中で、彼は執拗にプリミティブなところでの手と遊具の接触をとりもどそうとする。会場いっぱいに展開されるやさしさに充ちた遊具。だが……その裏には、音と動きに仕掛けが周到に用意されている。(粟辻博)

展覧会概略

  • タイトル:第198回デザインギャラリー1953「遊具シリーズ2 桜井郁男とやくにたたない仲間たち」
  • 会期:1977年2月25日〜3月9日
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 展覧会担当:粟辻博

第198回デザインギャラリー1953「遊具シリーズ2 桜井郁男とやくにたたない仲間たち」

第198回デザインギャラリー1953「遊具シリーズ2 桜井郁男とやくにたたない仲間たち」