飲む・飲まぬによらず、清酒は何やら、日本の風土と人心をかもし、受け伝えているようです。その風味もさることながら、それを容れ・貯え、或いはうつし飲む、器類への心やり、その姿の心意気が、それを支えてもいるのでしょう。正月は、ひとしおそれが偲ばれてなりません。この展示では、既に歴史の中に消えたもの、或いは、そういえばうちにもあったなと気づく器など。もう一度振りかえって見ていただき度く。(小池岩太郎)
展覧会概略
- タイトル:第140回デザインギャラリー1953「清酒の器」
- 会期:1974年1月4日〜1月16日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:小池岩太郎
- 協力:農大・住江記念館