デザインギャラリー1953

第112回デザインギャラリー1953「木製玩具」

自然材料のもつ暖みのある人間性。木製玩具こそ幼児が遊ぶのに、この上ない材料なのだ。恐らく玩具の中で、最も古い歴史をもつ木製玩具は、お国のもつ夫々の文化様態が顕れていて面白い。日本では轆轤で挽かれた形の玩具が多いが、工夫考案に仲々面白いものがある。もっとも扱いの激しさ、廃棄する容易さ、流行期間の短さ等によってかその殆どは消えてしまって、此の世に残っているものは少ない。西欧の玩具も同じことだろうが、手許にある僅かのものをここに並べてみても、今更乍ら魅力的なものが多いのに驚く次第だ。(柳宗理)
(改)尚、神賀忠吾氏創作の素晴しい幼児用遊具の特別出品もあります

展覧会概略

  • タイトル:第112回デザインギャラリー1953「木製玩具」
  • 会期:1972年8月11日〜8月23日
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 展覧会担当:柳宗理
  • 協力:神賀忠吾、高橋武男、西川敏子、石井荘男、佐野邦雄、寺内定夫、小田嶋久子

第112回デザインギャラリー1953「木製玩具」

第112回デザインギャラリー1953「木製玩具」