Design Gallery 1953

The 717th Design Gallery 1953 Exhibition “Takaoka 2015 Craft Competition AWARDS+”

この度、日本デザインコミッティーでは、第717回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「高岡2015クラフトコンペ AWARDS+」を家具デザイナーの小泉誠ディレクションの元、昨年に引き続き、開催の運びとなりました。デザインにもクラフトの要素が必要とされる昨今の世の中の流れですが、高岡クラフトコンペティションの29年の歴史においても、受賞作品にはそうした流れが色濃く反映されてきました。そして、今年7月下旬、2015年度の応募作品の審査が行われましたが、受賞作品各種についてもその例に漏れません。
以下、開催の概略についてお知らせいたします。

工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会より

富山県高岡市には、400 年ほど前に加賀藩の日用品づくりから始まった「高岡銅器」「高岡漆器」に代表される多くの伝統工芸があります。その技術は「釣鐘」「仏具」の製造に受け継がれ、近代技術の発展とともに大手サッシメーカーなどの産業にも繋がっている全国有数の工芸地域です。 高岡市は「新クラフト産業・デザインの育成」「伝統工芸の保存・継承」「デザイン・工芸の啓発・普及」を目指し、 代表的な活動として1986年から「工芸都市高岡クラフトコンペ」を実施しています。このコンペは、若手クラフトマ ンにとって登竜門としての役割を担うと同時に、2011年からは、今までのクラフトとしての「コンテンポラリークラフト」に加え、市場に流通することを念頭に置いた「ファクトリークラフト」という新たなジャンルを構築し、これからの「クラフト+デザイン+産業」という新たな価値観を模索中です。そしてここ数年、新たな試みとして「クラフツーリスモ」「クラフトマンズギャザリング」「デザインマッチング」等、地域の活動を伝える前向きな試みも行われています。
ただ、こうした活動を行っている高岡でも、価格優先のグローバル化の影響も大きく、各々が独自のヴィジョンを構築することを迫られている状況です。今回は、全国的に衰退している「ものづくり」の状況下、ひとつのケーススタディとして、ぜひとも高岡のクラフトを多くの方々に伝えたいと考えます。 高岡で生み出されたクラフト作品を一堂に展示する企画展です。ご高覧下さい。
会場では、コンペの入賞作品と優秀作品を展示&予約販売するほか、高岡のクラフト・デザインを支える作り手たちやコンペの29年間の歴史を紹介します。また、関連企画として、高岡市内の伝統工芸企業で新たなデザインにチャレ ンジする天野漆器株式会社、株式会社山口久乗の販売コーナーも設置されます。
デザインギャラリー1953を中心に展開する高岡の姿を多面的にお楽しみ下さい。

展覧会概略

  • タイトル:第717回デザインギャラリー1953企画展「高岡2015クラフトコンペ AWARD+」
  • 会期:2015年8月19日(水)〜9月13日(日)午前10時〜午後8時・最終日午後5時閉場・入場無料
  • 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 共催:工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会
  • 会場構成:小泉誠

第51回デザインサロントーク

  • 日時:2015年8月21日(金)午後5時~6時
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 出演:黒川雅之(建築家・プロダクトデザイナー)、山田節子(コーディネーター)、小泉誠(家具デザイナー)
  • 上記の方々の出演を予定しております。
  • 参加費:無料
  • 申し込み:不要
  • 定員:着席可能20名程度

第717回デザインギャラリー1953企画展<br />「高岡 2015 クラフトコンペ AWARDS+」

第717回デザインギャラリー1953企画展<br />「高岡 2015 クラフトコンペ AWARDS+」